宝塚のオタクがジャニーズJr.主演映画少年たちを見た話

 

映画「少年たち」

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そもそも映画を観る背景としては昨年、贔屓が演出家きってのジャニオタ野口先生に「散々ジャニーズの映像を見せられた」という発言を受け、贔屓見るならオタクも見ねばという信念のもと、YouTubeをちょくちょく見ていた…そう昨年、贔屓はジャニーズをやった(ジャニーズはやっていないです)

その流れで発表されたミュージカル映画少年たち。見ないわけにはいかないなミュージカルだし、なので見ました。

 

 

始まる映画、ふむふむ伊丹空港から奈良刑務所って距離ないかな?奈良なら新幹線の方が良くない?など遠征の日々を思い返して胃がキリキリしつつ、さぁいざプロローグ…………………ってこれ、ロミオとジュリエットじゃん!!!!!!

ロミオとジュリエットじゃん。びっくりした……京本大我さんジュリエットじゃん……。

 

飛び出てくる赤房、殴りかかってくる青房。配色がもうモンタギューとキャピュレットすぎて奈良監獄はヴェローナの広場でした。

ヤンキー感はオマージュ作品であるWEST SIDE STORYでもありました。薄々気づいてはいましたが、少年たち所謂HiGH&LOWでもマジすか学園でもなく、系統としてはロミオとジュリエットに近い。どちらかと言えばシェイクスピア。きれいはきたない。きたないはきれい。

そう思ってたらダイケンが罪と罰読んでて死ぬほど笑いました。あそこが1番オモロイポイントだったと思う。

 

8分間のプロローグで実質シェイクスピアを感じ取れたのであとはそりゃあもうスムーズでした。

「どうしてここにきたんだい?」→「あの空が青いから」そうです。正解。そうだよね、わかるわかる。ナイチンゲールは鳴いている?

紫門ゆりやさんと喋ってみて欲しいロイヤル宮舘様の瞬足シュンソク芸に楽しくなったり、梅原裕一郎さんかと思ったら渡辺翔太くんだったり、自己啓発本を叩き込んだ横山裕さんの演説に楽しくなったり、深澤辰哉さんのパパって一体何歳なの?が気になったり、アニメが好きらしい看守の説得役が森本慎太郎さんでえ?そっち?(佐久間大介さんは?)で楽しくなったり、なんだかんだ楽しかったです。

 

 

そう、そしてラストのショーです。

時が経ち、彼らは刑期を終え、自由の身となった。そんな彼らが見つめる先で行われるジャニーズJr.による華やかな豪華絢爛エンターテイメント。

ローラースケートは光り、桜吹雪が滝のごとく舞い散り、群舞、燕尾、バレエ、タップダンス、布宙吊り、せり上がる舞台、八百屋舞台で繰り広げられる所謂レビュー。

え、これ、怖っ……。

 

これ宝塚だったら人事予想されるやつじゃん……。

 

監獄という(それも少年刑務所という)独特の閉塞感のある種の檻の中でもがく姿を本人たちの活動と重ね勝手に涙していたオタクとしては、このショーが抜群にビビり散らしました。

映画少年たちのメインキャストはSixTONESSnow Man。上記感想にもありますが、私勝手に彼らのバックボーンを重ねて観ていたんですよね。

だからこそ、ショータイムに彼らが客席から観ている姿がものすごく急に不安に……。

少年たちという映画を位置で表すとバウホール主演くらい?メンツは新公卒業したくらいの子たち?といういらないこじつけをして挑んだばかりに客席側からキラキラとした瞳で「Amazing‼」と参照する彼らの中に独特の閉塞感で育ったジャニーズJr.を感じて、なんとも言えない気持ちになりました。華やかなレビューを行うJr.側と、なんとも言えない気持ちを抱えたまま、えげつな演出では……?という思いのまま、いやこれもうほんとに宝塚じゃん……。とも思った。

 

こじつけオタクのこじつけはおいといて。

happy♪な室龍太さんが生きていてよかったです。

鹿に襲われてる渡辺翔太さんが可愛かった。

 

 

少年たちラストで出てくる「子供は大人になれるけれど大人は子供にかえれないだからこの想いを時を止めて…」ってジャニーズさんのポエム要するに「自由に生きて強く死ぬ」と思いました。

 

 

横山裕さんにデスノートを渡したのは誰だったのか気になって夜しか眠れません。