SixTONESの楽曲で宝塚のレヴューを考えた話

SixTONESの曲でレヴュー観たいので妄想した。

本当はジャニオタに見て欲しい宝塚公演とか、そう言うのがセオリーだとは思うが正直終わった公演の話しても……と言う思いがある。
(個人的に)円盤も素晴らしい、素晴らしいのだが肉眼で見る舞台がめちゃくちゃ好きで、なんなら宝塚ってムラ中日くらいに収録するから煮詰まる前の舞台で、仮に推しがいてもその人が映ってないシーンが多くあるし、やっぱり舞台は生で自分のオペラグラスで追いかけて見てこそ、と思う……(個人的に)

あとからはまって、レポとか、死ぬほど漁ってる時入りたかったなー!!!!の気持ち。その気持ちを糧にして今日も劇場に行くしかないので、過去公演の話をしないがちです。
なんなら、公演中でも自分が入ってない日のレポ見て病むし……なんで今日観なかったんだ……の気持ち……。

だから、気になった公演は気軽に観て欲しい!
おすすめの公演をオタクに聞く暇があったら観て欲しい!
オタクの言うことは当てにならないのでとにかく観て欲しい!
(川島如恵留さんの文体がこの階段になってる時、好き↑)

気になったはなんでもいい。ポスターでも、作品でも、なんでも……。
宝塚のポスターはジャニーズのポスターくらいあてにならないと思って欲しい。

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例えばこれは、綺麗だね。観たいね。

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そしてこれ。
綺麗だね。観たいね。観ようね。

ふたつの違いは2人か3人か。
いや、どちらも3人だけど……片方は小さい四角の中にいる。
これ、オタクには切手って呼ばれてる。最初に思いついたの誰だよ。
これでわかる通り、切手の方が立場が若干弱い。そういうことがポスターからも伺える。これはジャニーズポスターにもよくあるやつだ。
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1番推されが1番でかい!ジャニーズ観た時もんあって思ったけど宝塚もそれなりだ……原理は一緒だね……。





SixTONESレヴュー

・imitation rain (プロローグ S1)
真っ暗な中から4番手くらいの踊りが上手い子がソロで出てくる。
静かに踊る。ちょっとファンシーな衣装。チュールついた動くと華やかに見える動きのある布が多いもの。
ピアノ部分をもう2小節伸ばして、ソロダンスの足音とピアノの音色だけがする中で、トップが競り上がってきて『imitation rain』の掛け声のもと、男役がぞろぞろ出てくる。
歌い継ぎジェシー→きょもパートで2番手と入れ替わり。
全員パートになったらトップに戻って男役総踊り。
照明は青系が多いのでチュールと反射したい。

ピアノを聴きながらかみてから歩いてきて『目を閉じて〜』から娘役トップになる。
ゆらゆら揺れてる中で主旋律がトップ娘役で影コも娘役がいい。
娘役総踊りになる。

『Dancing in the rain 'till love 』パートから娘役真ん中で男役混ぜこぜの総踊り。

『Dancing in the rain 夢を求めて』で衣装変えた男役トップが出てくる。歌い終わりまでゆっくり銀橋に向かって歩き、銀橋センターに来て『戻れない 時代を振り返る 流れる時間を止めて』から真ん中で歌う。
『My friend いつかはたどり着くよ』で上手から出てきた娘役トップ混ざる。
『夢の世界に』で下手から出てきた男役2番手混ざる。
ラストは総踊り。ピアノの音に合わせて暗転する。



・Mad Love (S2)

暗転したところからトップだけ残って指パッチンから歌い始める。
ボルドー系の衣装でハットがいい。『I've been fallin' for ya, Fallin' for ya,』『Now I'm fiending for ya, Fiending for ya, 』を男役3.4番手で割ろう。
その間にトップがジャケットだけ着替えて、ハット手渡されてると思う。

娘役がダルマで出てくるので、『All night, Got me dreaming about your lovin'』から軽いデュエットダンスが入る。
『We can spend a night, Let me freak you right
I'm gonna keep it one hundred』のとこは娘役のソロダンス入れたい。娘役2が主導の三角形の陣営で、捌ける時に男役からハット受け取ったり、手振ったりして、男役総踊り。



・Coffee&Cream(S3A)

テンテンテンの音に合わせて娘役トップが出てくる。かわいい系のパステルのお衣装がいい。
『We wake up at 10:30am』で娘役トップ歌い出しながらくるくる踊るやつ
『I like the way you call my name』で男役2番手が娘役の手を取ってエスコートしながら踊り出し。

『チルしよう all day long』からデュエダン
パステルのドレスとスーツで色が被らないカップルダンス
追いかけたりくるくるしたり、ふわっとした踊りでデートしてそうだったりなやつがいい〜

『チルしよう all day long』まで、寝ちゃう娘役トップが床に寝転がったままセリ下がってしーってした男役たちで暗転


・Night train(S3B)

暗転したらトップ男役がセンターにいる。
カラースーツが残ったまま男役の総踊り比較的若手の男役が多いところから、盆が回って男役が入れ替わり。


・RAM-PAM-PAM(S3C)

上と繋ぎで男役の総踊り。パンツは見せなくていいです。
ここで銀橋くる。男役同士の絡みをいれる。
照明がチカチカ入れ替わるやつで盆も回す。


・Hysteria(S3D)

トップ娘役がセリ上がりで上がってくる。イントロはキーを一個上げて組1番の歌姫が影コで歌う。
トップ娘役が上の男役たちを薙ぎ倒しながら練り歩くパート。
人数分の椅子が置いてあって娘役たちが座って見ていて、倒された男役がそっちに行くけどあしらう。
ロングのキラキラしたドレス。中堅よりは少し若めの娘役で全員黒髪にインナーカラーのウィッグ指定する。
『Hysteria』のところでトップ娘役の体を弄るやつになる(EXCITER!!でのやつ)
暗転で終わる。




・JAPONLCA STYLE(S4)

サビはジャングルって観たばっかだから軽率jungleにしたかったけど、やっぱりこれが良かったので……
暗転してからのチョンパで始まって欲しい!大階段も出てきて、上にいなかった下級生まで全並びで出てくる。
タラララ……とサビまでが50秒なのでトップ娘役のお着替えを間に合わせます。
和洋の組み合わせの黒がベースの中に和柄が入ってて欲しい。具体例がサマーパラダイスのHiHi Jetsのやつになる。あんな感じのがいい(宝塚でもあるはずだけど思い付かず)
楽にここに手拍子いれられたらキレるタイプの演出家になってしまう……。


・うやむや (S5A)

男役2番手だけ残って『真っ暗に光るは太陽』の歌い出しをする。
指揮者とタイミング合わせながら、歌い出すのを2階席から見たい。和柄衣装でうやむや観たい。
大階段に散り散りになった男役たちに順番にピンスポ当たってワンフレーズごとの歌い出しで、『gsdhiaofjisabcvlkghjhb』で真ん中に揃う。
最後銀橋横並びになったところで終わる。




・NAVIGATOR(S6)

軍服。男役トップに大階段真ん中でピンスポ当たって、イントロまでに降りてくる。『"…PITCHED UP"』で娘役トップがオケピから出てくる。
2人でオケピを挟みながら手を伸ばして、そっちに行くねと会おうとするのを上からマスゲームして降りてきた周りの男役たちに邪魔されて出会えないやつをする。
男役3番手に捕らえられる娘役トップと、『Guidance, 標を請えば』で苦悩のソロダンスをしてる。結局出会えないまま終わる。
『↓(可能性はゼロの)↑↓(先へ)』で階段の途中で倒れる娘役と、セリ下がっていく男役トップ。暗転




・僕が僕じゃないみたいだ(S7)

プロローグで踊った男役が入れ替わりのセリ上がりで同じ衣装で出てくる。『愛に咲いた』の部分は無しでキラキライントロを流したままトップ娘役に持ってた花束を振りかけて蘇生する。
トップ娘役が大階段に座ってキラキラしたまま『いっそ諦めるべきなんだって』まで歌う。この辺りから大階段のLEDを全力で光らせる。
娘役が大階段の上でソロをしてる間に若手が順に出てきて
『あの嘘も この嘘も』で男役2番手と娘役2番手が上と下から出てきて、娘役トップがはける。
『それが本当の僕だ きっと』で男役トップのセリ上がり。
ハレルヤのテンションで総踊り。


・Strawberry Breakfast(デュエダン S8)

テテテテ……に合わせて組子全員でいえいいえい、言ってる。
男役トップが振り返って髪の毛整えると大階段から赤いドレスの娘役トップ出てくる。
デュエダン。『主人公は2人』あたりで階段に並んで欲しい。ちょっとませた娘役トップと男役トップが揶揄いながら踊る感じのやつがいい。
照明もサビからミラーボール回してカラフルにしたい。影コは娘役と男役の歌が上手い2人で歌ってもらう。ぎゅってして終わる。一緒に捌ける。




・フィギュア(ロケット S9)

ロケット。男役トップ『裏切らないものを僕らずっと探して生きている』娘役トップ『だらしない自分に終点を見ている』の歌い出しでロケットガールたち出てくる。
うしろ緞帳一回閉じる。
『裏切らないものを僕らずっと探して生きている』のテテテテ〜のリズムで軽く足上げ入る。ピアノ調のリズムで踊り上手い選抜がくるくる踊る。ピンスポがチカチカ入れ替わるタイプのやつで電飾も光らせる。




・ってあなた(S10)

ロケットの掛け声が終わった瞬間に『あなた 火をつけたなら消してって』って聞こえて緞帳が上がると大階段に散らばった男役座ってる男役総踊り。
デュエダン、ロケット、総踊りの順番悪いけど並べ変え方がわからなくなった(……)
シンプルなシーツで大階段にそれぞれ赤いストール持って彼女を見立てて踊るやつにします。
真ん中のトップだけスーツの色変える。
『最初から最後まで、ほら筋書き通りなんだろう?』から広場で並びの踊りになる。
『ぽつりと 零した』から男役の番手入れ替わりで総踊りする。
『消えそうな 声が届けば最後に さよなら 言い捨ててやりたいのに』の最後の音から男役トップ以外がはける。




・(S10 パレード)
エトワールは娘役2番手。エト曲はジャポ。
エト曲はジャポ(エト)→イミレ(男4)→僕僕(男3)→うやむや(男2)→苺朝食(娘1)→ジャポ(男1)
羽は白にギンギラ孔雀羽がついて、シャンシャンがいい。
パレードの手拍子は妥協します。





おわり!

宝塚のオタクがジャニーズJr.主演舞台少年たちを見た話

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少年たち 観ました。
映画以来だね。

どうでもいい話を先に済ませたいんですけど、劇場の中にご飯屋さんがある異質感、すごいテンションあがる!博多座とかもそうだけど、ワクワクする!
ムラ(東京宝塚大劇場)もあるけど……くっついてるより中に入ってた方が楽しい気がする。
あと、手のひらをかざすと温度測ってくれる四角いキューブ!!地味に感動してドキドキしながら入場列にいたんですけど、周りを見てもこれにドキドキしてるの私くらいだったので、ああこれねの顔でかざしました。


第一感想が、あーーー、ここイケコなら盆が回るなぁだった(闇を突き抜けて)
ようやくわかってきたけど、小池修一郎演出で盆が回ってトップが銀橋のど真ん中来て、全員が集合して、そんなシーンをジャニーズでやると全員上裸になる。
なんか、ドリボもなってた……出てるひと当たり前に脱いで踊ってるからこっちがおかしいのかとすら思う。
でも、みんな脱いでくれる。上着、持ってるのに。
着てもいいよ。ありがとう、腹筋すごいね。どこを観ればいいか迷って階段の段数を数えちゃった。13段だね。
当たり前なんだけど、宝塚はどんなにえっちなシーンでも上裸は無いので毎回新鮮に、きゃっ!と思います……だって、突然だから……。
これが何かのメタファーでもなさそうで、桶ダンスからの流れなので、まず桶ダンスに脳をめいっぱいハテナにされた頭には難しすぎるのでした。

今回の、というか比較が映画しかわからないのですが、空が青そうなのはイッセイくんだけで他の子の空は曇っているどんよりとした重たい空気くらいはありそうでした。
ストレートプレイのような戯曲的な本だったので、わかりやすくもあり、忙しい人のための少年たち という感想にも頷けた。

宝塚の男役は本名の自分→芸名のタカラジェンヌ→公演の役と2重構造になっているが、それだと薄っぺらくなってしまうと思っていた。だから、本名の自分と偶像だった大空祐飛を重ねていくことが、なりきることがリアルだと思った。そこがぴったり重なったときが退団を決めたとき。
大空裕飛さんのインタビューの中でとても心に残った話だが、少年たち劇中のHi美はずーっとこれを感じた。
ジャニーズJr.のバックボーンを見せ続ける中から何かを絞り出すように演じる姿はその拙さが少年たちともリンクして薄っぺらくも不完全さも全部載せた舞台になる。まだ足りないけど、足りない話の中で1番のリアルに感じた。

宝塚といえばの謎ダンスはないにしても暗点ぶつ切り感も馴染みの居酒屋ののれんをくぐっているくらいの感覚になった。
太鼓は長いなとは思った。風邪引かないといいな。軽率にレーザーが使えるのはうらやましい。いつか野口先生はショーで太鼓をやりそう。

せりの中からドライアイスが吹いて上がる白い炎にピンスポが当たってる演出はすごい!ってなった。小さい劇場ならではのこういう小技をたくさん抱えてるのが好きだ。
バミリがメンカラなのは可愛いと思った。ラストシーンに自分のメンカラの前で立ち止まってるのはジャニーズならではだと思う。

少年たちの初演は1969年というアナウンスを聞きながら、ベルサイユのばら初演が1974年だから……と思い出した。
多少の演出の変化はあれど、一つの団体が擦り続けている舞台としての規模を歴史観だけ感じた。50年近く擦っているのはすごいし、50年近く擦ってこうなっているのもすごい。

宝塚オタクだというとベルサイユのばらを観たい!とよく言われるが、おすすめはしていない。
少年たちを観たい!と言われた時も、もしかしたら同じ気持ちになるかもしれない。そもそも私はおすすめの作品って言われても価値観は人それぞれだし、失敗したく無いというポリシーで舞台オタクをすることは困難だと思っているので特に答える気がない。
観たければ観りゃいいし、失敗したくないなら観なきゃいい。
その中で、私は少年たちは観てよかった、と思った。

2年ぶりに人にブログが見つかった話

2年前の私へ。

あなたはいま、ジャニーズJr.のオタクをしています。
宝塚で言うと組配属後の新公で5番手ぐらいの役がつくもそこから燻り続け研4新公でようやく2番手の役をするが結局新公主演は1回。
バウは石田作品で完売するがおけぴには出るような作品、理事作品の2番手などをし、バウ2作目。これは中々で、本公演もなかなかの役所。そしていま東上が決まったくらいジャニーズJr.です。
ジャニーズJr.の担当と呼ばれるやつです。

なんと、あなたがその見た直後にブログを書いた勢いのまま局に入って、あれよあれよと応援するぞと思ったジャニーズJr.を見つけます。少年たち新規です。


よってブログは少年たち新規の、新規ブログとなりました。
わからぬまに応援し、現場まで行き、雑誌を買い、動画を見て、充実した日々を過ごしています。
そして、このブログが約2年後に人に読まれます。



アクセス数1年以上経っても30程度だったのが、人に見つかってから12時間で5000近くに増えます。


そもそもジャニオタのフォロワーから回ってきたブログを見て、自由に生きて強く死ぬとかわたし以外にも擦ってる人間いるんだ!などとぬかしてたら自分のブログで腰をぬかします。
2年ぶりのインターネット己ブログとの再会。とんだタイムカプセルでした。
あの頃から同じパスワード使いまわしてるの、やめましょう。



映画、少年たちから今は約2年経ちます。
当時は誰かわからなかった存在をたくさん覚えます。
今なら中村嶺亜さんがパシられてんのおかしいだろとか、鹿に襲われてる渡辺翔太さんが可愛いとか、この間までの西畑大吾さんの髪色は流石に赤房もびっくりの赤さだったな、などとちゃんと思います。

2年近くで未成年男子の顔と名前と好きな食べ物をプロフィールをたくさん覚えました。
年齢非公開の夢、霞を食べてる宝塚のお姉さんたちのプロフィールも覚えて、結びつけて遊んだりしてます。



贔屓にジャニーズの映像をたくさん見せてくれた野口先生、ありがとう。

おかげで自担と出会えました。贔屓はジャニオタではありませんが、私は立派な兼任オタクになりました。

帝劇と日生とクリエと東宝。行く劇場が増えました。
有楽町はでっけー宝島。宝塚の幕間に日生の物販買ったりしました。横にあるってなんて便利なんでしょう!あとあそこにベンチ作った人は神!歩きにくい以外は最高。


観る公演観る公演全てに宝塚OGがいます。つい先日、涙涙ながらち退団公演を終えたと思えば、すぐジャニ現場にて再開。

宝塚辞めたばかりで男と絡むなんとも言えない胸の奥のまだ認めたくないと言う葛藤心と、女の人と恋愛シーンをするのに対するリア恋嫉妬心みたいなものが同時に訪れます。
近所の憧れのお姉さんと、部活の先輩が付き合ってるのを見ちゃったみたいな。よくわかんないですけど。


ちなみにわたしの人生の初・アンダルシアに憧れては宝塚歌劇団雪組でした。


https://youtu.be/gXlFgwMtb7Q
5:25〜 アンダルシアに憧れて


(5:12 〜 ジャニオタが噂でよく聞く宝ジェンヌNo.1であろう朝美絢さんです)




宝塚とジャニーズの共通点は数あれど、双方で1番好きなところはお金の掛け方だと思います。


でっけー装置!ド派手な衣装!回る回るミラーボールか平野紫耀!後ろからどんどこわらわら出てくる人!必要性がうっすらとしかわからないけどないと寂しい階段!
なんかわかんねーけど景気がいい!子どもがたくさん出てきて、歌い踊り笑いよくわからん!
衣装のスパンコールに反射するライト。眩しさに目を細めながらもワクワクする。そう言うものが好きです。


https://youtu.be/z-rjhoP2h_0
3:00〜

これはANNA SUI



1個前のブログで映画・少年たちをロミオとジュリエットだと記載しましたが、2年越しに読んでやってんな〜と思いました。
シェイクスピアは古典的喜劇、そして悲劇、歌劇です。それをきちんと良くも悪くもしっかりと習得した映画、それが少年たちだと思います。

でも、これ大事だと思うし、だからこそわたしがハマれました。


宝塚がNHKで放送される際、しつこいくらい名前がでます。
トップさんも、トップ娘役さんも、2番手も。場面ごとに、衣装が変わることに。場面が変わることに。
実況なんかを見ていると、何度目だよという声を見かけます。私もそう思っていました。

でも、そもそも宝塚ってしつこいほど役名を呼ぶんですよね。
出てくるたびに声をかけられ、相手を呼ぶときは名前を呼びかけ。そうやって、この人はこの役、この演者ですよ、と教えられます。

それってめちゃくちゃありがたいな〜〜〜と思います。


映画少年たちではほとんど衣装は変わりません。

役名も、足が速いからシュンソクなのね。頭がいいからダイケンなのね。1発でわかります。わかった直後にはシュンソクは瞬足で走ってるし、ダイケンは罪と罰読んでる。
そういうわかりやすい、丁寧な作りで覚えました。ジャニーズのこと。

わかりやすいから覚えやすいんだよな、実際。


京本大我さんもさ、なんか登りそうじゃん?壁、実際、ちょっとだけ。
そんなことを考えちゃうくらい陳腐なストーリーだからこそ、考える余裕がてわきる。
中村嶺亜さんも、可愛いな〜と思って最初見てて、だからこそ覚えました。大西流星さんも可愛いなとか。

お話の流れに想像がついて、わかりやすくて、ありがちで、古典的で、だからこそ本人たちをじっくり見て考えてあまつさえ終わったから調べられるほど余力の残された映画でした。

わたしがシェイクスピアの好きなところは、この考えることがある部分。
誰もが知ってる、誰もがわかる、だからこそ役者の力量、そして役者について考えることのできる台本なところが大好きです。

映画、少年たちはそれに近いと思います。


だってわたし絶対、室龍太さんのこと忘れないもん。
あれ、この人だよね!?死にそうだった人……死なんのかい!wwあら歌うと意外と……happy♪
8.8で見たとき、嬉しかったです。死ななかった人だわ!!


それからパフォーマンスしてた若き子たち。

宝塚の選抜ゾーンで誰がいた、誰がいなかった。銀橋を渡り切った。コーラスがついてた。その度に息が切れそうになりながらオペラグラスを構えます。

早くなる鼓動の中で衣装についたスパンコールの量、ズボンのラインの本数、カラスの飾りは華やかか、肩に羽は乗っているか、上手に立ってるのはどちらか、隣の人と見比べながら必死に構えます。

世界で1番生きた心地がしなくて、1番最高の瞬間。
映画、少年たちショーパート中ずっとコレでした。


本来は1番華やかさを、エンターテイメントを楽しめる瞬間だと思います。
すげー!ってなります。宝塚とジャニーズの違い、このバリエーションでもある。いや、宝塚でもローラースケート履いた作品あるけど、ショーではないし、お面くるくるとか普通にテンション上がります。


でも、この瞬間、必死に構えてしまう。

比べないと、確認しないと、そんな思いで手が震える。
そもそも、このシーンにいない場合だってある。このシーンにいるのがいいのか、それともいないことでメイン筋に関わっているのがいいのか。
誰にもわからないはずなのに、なんだか早まって確認する。
立ち位置は、衣装は、マイクはついてるのか、歌割りは誰からか、ピンスポは誰に当たってるのか。


ここまで、登場人物をずっとずっと考えてきた人間に対して見せるもんじゃねー!!!!!と思います。
すごいこわい。すごい、なんかグロテスクにも思える。
終わればamazingと褒め称える人たち。

このシーンがある意図、演じた人たちの選定理由、絶対知りたくないし、でも頭の中に引っかかってずっとずっとモヤモヤすんだろうなぁと思います。

綺麗で一瞬だったステージと、薄暗く長い少年院。
きれいはきたない。きたないはきれい。


一昨年、えび座を観ました。

作中、ジャニーズを目立たせたいと思ったジャニーさんはあえて顔を出さず、シルエットだけで出演させたという逸話がありました(逸話?伝記?)

本人たちはせっかくのチャンスなんだから掴みたい、と反対します。顔を出したいと主張した当人を押し切り、シルエットだけを出す。
結果、そのセンセーショナルな演出は茶の間に受けあれは誰なのかと問い合わせが殺到するという話でした。

なんか、そういうことしちゃうんだよな〜って悔しかったです。


やり方が、あってたとかは知らないですが、そういうことをしちゃうエネルギーがある人で、それがすごい悔しかったです。

2019年まで、あの年で(いくつなのかは知らん)その熱量をもって、こんなグロテスクなシーンを入れろっていうの、そりゃすげーーーーわ。
ショーシーンって具体的にしっかりと顔アップでこの子って思えるほどがっつり映るところがなくて、名前もきちんと認識できなくて。
だからこそ気になる人は自分で調べる必要があって。


一つの作品に刷り込ませるほどのバックボーン盛り込み人物たちと、豪華絢爛華やかエンターテイメントを盛り込んで、それを対比させるバランス。
怖かったです。きれいはきたない。きたないはきれい。


これは与太話ですが、えび座でウエストサイドストーリーが出てきた際、ふと、この少年たちを思い出しました。

エストサイドストーリー作中で、トニーとマリアが出逢おうとした際、トニーだけ撃たれて死ぬシーン。あそこの緊張感がめちゃくちゃ嫌いです。
怖くて、息が詰まりそうで、喉が引き攣って、目の筋肉を使って瞬きさえ許されない中で、お腹の奥がぐっと重くなる。
京本大我さんが目を引くために壁を伝うシーンで、同じ思いになったことを思い出しました。


ジェッツと、シャークス無く、マリアを前に全員が人間としての感情を向け、マリアを見ている図。それと重なる気がしました。


エストサイドストーリーとロミオとジュリエットどっちやねん、というのは両方見て感じてください。


なんと宝塚歌劇団星組ロミオとジュリエットと、道枝駿佑さん主演ロミオとジュリエットがやります。同じ時期に。ウエストサイドストーリーは映画が名作なのでぜひ。

(リンク貼ろうと思ったけどロミオとジュリエットで調べてたら上田竜也さんの写真出てきて眺めてるうちに気力尽きた)(上田竜也さんの顔)




実際のところ、ショータイムに私が感じた気味の悪さはそれっぽかったのかも、もうわかりません。

映画、少年たちを見終えてからたくさんのことがあり、当時夢見られていた2020年とはほど遠い時を過ごし2021年になりました。


いやほんと、すげーーーーーと思います。
驚いたし悲しかったしそれでもよかったことってあるし、このブログが人に読まれるとか!小さなことも、大きなこともありました。


直近で言えばレスリーキーさんが松村北斗さんを撮影したり!
おう!宝塚オタクはレスリーキーと篠山紀信の写真は親の顔より見たからな!
蜷川実花もまぁ従兄弟の顔くらいは見る!でもこれはジャニオタもそうかもしれん。


思っていた残酷な世界では無く、もっと残酷であり、それでも素敵な世界が続いています。
こういうのを、Show must go onと言うのだとも、知りました。


ジャニーズのツアーが開催されれば、お!ここは宝塚の全ツで行った劇場ですな!等も思えます。

カンパニーを宝塚でやったと思えばジャニーズでもやります。

暁千星さんをJr.SPの真ん中に置いてみたいだとか、うきなすでメランコリックジゴロやってほしいだとか、川島如恵留さんパレード階段降りの時ナイアガラ付けてても背筋真っ直ぐで一度も下見ずに降りてきそうだとか、彩風咲奈さんとラウールさんどっちが足長いかなとか考えて過ごしてます。

極美慎さんめちゃくちゃIMPACTorsにいそうと思って、極美慎 IMPACTors とかでパブサしたりもしてます。ヒット数0です。
月城かなと Snow Manは4つくらい引っかかってうれしい。

ジャニアイの最後涙くんさよならをしれっとさようなら皆様に変えてみたいともいつも思っています。

相変わらず1人で考えてるだけで友達はいません。


全然関係ないけど、ジャニオタと宝塚オタク、「春の踊りは?」と聞かれて絶対に答えられる率1000000%なところも共通点だと思う。
あと帝国劇場の1階のトイレは上手か下手かクイズ。



でも、思ったより兼任のオタクはいるらしいです。

母なる海ことインターネットがいると言っています。そして、このインターネットにより、2年前のこの感情を思い出せてうれしかったです。

ありがとうインターネット。ありがとうジャニーズ。ありがとう宝塚。ありがとう野口先生!!!!


https://youtu.be/i4oUgpMbfnM

宝塚のオタクがジャニーズJr.主演映画少年たちを見た話

 

映画「少年たち」

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そもそも映画を観る背景としては昨年、贔屓が演出家きってのジャニオタ野口先生に「散々ジャニーズの映像を見せられた」という発言を受け、贔屓見るならオタクも見ねばという信念のもと、YouTubeをちょくちょく見ていた…そう昨年、贔屓はジャニーズをやった(ジャニーズはやっていないです)

その流れで発表されたミュージカル映画少年たち。見ないわけにはいかないなミュージカルだし、なので見ました。

 

 

始まる映画、ふむふむ伊丹空港から奈良刑務所って距離ないかな?奈良なら新幹線の方が良くない?など遠征の日々を思い返して胃がキリキリしつつ、さぁいざプロローグ…………………ってこれ、ロミオとジュリエットじゃん!!!!!!

ロミオとジュリエットじゃん。びっくりした……京本大我さんジュリエットじゃん……。

 

飛び出てくる赤房、殴りかかってくる青房。配色がもうモンタギューとキャピュレットすぎて奈良監獄はヴェローナの広場でした。

ヤンキー感はオマージュ作品であるWEST SIDE STORYでもありました。薄々気づいてはいましたが、少年たち所謂HiGH&LOWでもマジすか学園でもなく、系統としてはロミオとジュリエットに近い。どちらかと言えばシェイクスピア。きれいはきたない。きたないはきれい。

そう思ってたらダイケンが罪と罰読んでて死ぬほど笑いました。あそこが1番オモロイポイントだったと思う。

 

8分間のプロローグで実質シェイクスピアを感じ取れたのであとはそりゃあもうスムーズでした。

「どうしてここにきたんだい?」→「あの空が青いから」そうです。正解。そうだよね、わかるわかる。ナイチンゲールは鳴いている?

紫門ゆりやさんと喋ってみて欲しいロイヤル宮舘様の瞬足シュンソク芸に楽しくなったり、梅原裕一郎さんかと思ったら渡辺翔太くんだったり、自己啓発本を叩き込んだ横山裕さんの演説に楽しくなったり、深澤辰哉さんのパパって一体何歳なの?が気になったり、アニメが好きらしい看守の説得役が森本慎太郎さんでえ?そっち?(佐久間大介さんは?)で楽しくなったり、なんだかんだ楽しかったです。

 

 

そう、そしてラストのショーです。

時が経ち、彼らは刑期を終え、自由の身となった。そんな彼らが見つめる先で行われるジャニーズJr.による華やかな豪華絢爛エンターテイメント。

ローラースケートは光り、桜吹雪が滝のごとく舞い散り、群舞、燕尾、バレエ、タップダンス、布宙吊り、せり上がる舞台、八百屋舞台で繰り広げられる所謂レビュー。

え、これ、怖っ……。

 

これ宝塚だったら人事予想されるやつじゃん……。

 

監獄という(それも少年刑務所という)独特の閉塞感のある種の檻の中でもがく姿を本人たちの活動と重ね勝手に涙していたオタクとしては、このショーが抜群にビビり散らしました。

映画少年たちのメインキャストはSixTONESSnow Man。上記感想にもありますが、私勝手に彼らのバックボーンを重ねて観ていたんですよね。

だからこそ、ショータイムに彼らが客席から観ている姿がものすごく急に不安に……。

少年たちという映画を位置で表すとバウホール主演くらい?メンツは新公卒業したくらいの子たち?といういらないこじつけをして挑んだばかりに客席側からキラキラとした瞳で「Amazing‼」と参照する彼らの中に独特の閉塞感で育ったジャニーズJr.を感じて、なんとも言えない気持ちになりました。華やかなレビューを行うJr.側と、なんとも言えない気持ちを抱えたまま、えげつな演出では……?という思いのまま、いやこれもうほんとに宝塚じゃん……。とも思った。

 

こじつけオタクのこじつけはおいといて。

happy♪な室龍太さんが生きていてよかったです。

鹿に襲われてる渡辺翔太さんが可愛かった。

 

 

少年たちラストで出てくる「子供は大人になれるけれど大人は子供にかえれないだからこの想いを時を止めて…」ってジャニーズさんのポエム要するに「自由に生きて強く死ぬ」と思いました。

 

 

横山裕さんにデスノートを渡したのは誰だったのか気になって夜しか眠れません。